新NISAってどういう制度？
2024年から始まった「新NISA（ニーサ）」は投資の利益が非課税になる注目の制度です。投資初心者から経験者まで幅広く利用されており、利益を最大限享受できるため資産形成に大いに役立ちます。
本記事では、新NISAの基本的な制度について詳しく解説していきます。
- NISA口座での利益は非課税
- 年間360万円、生涯1,800万円まで投資可能
- 2024年から新NISAに神改定。さらに2026年に改定予定。
新NISAとは？基本解説
NISAとは「少額投資非課税制度」のことです。
本来、株式や投資信託などの金融商品を売却して得た利益や受け取った配当に対して約20％の税金がかかります。ですが、NISA口座で金融商品から得られる利益は非課税になります。
NISA口座で全額取引すればすべて非課税！というわけではなく、NISA口座には上限やルールがあります。NISAの詳細は下記の通りです。
| つみたて投資枠 | 成長投資枠 | ||
|---|---|---|---|
| 非課税保有期間 | ： | 無制限 | 無制限 |
| 年間投資枠 | ： | 120万円 | 240万円 |
| 非課税保有限度額 | ： | 1800万円 | |
| 1200万円 （内数） | |||
| 投資対象商品 | ： | 長期の積立・分散投資に 適した一定の投資信託 | 上場株式・投資信託 |
| 対象年齢 | ： | 18歳以上 | 18歳以上 |
<ポイント>
- 非課税で投資できる期間が「無制限」、何年でも保有可能
- 年間投資額は360万円（つみたて投資枠120万円＋成長投資枠240万円）まで投資可能
- 生涯で非課税枠は1,800万円（うち成長投資枠1,200万円）
また新NISAでは保有している投資商品を売却した場合、買った時の金額分を翌年以降に再利用することがきます。（生涯限度額1,800万円まで）。
例えば、100万円で買った商品が120万円に増え売却した場合、翌年に100万円分の枠が戻り新NISA口座で再び投資可能です。
旧NISAとの違いを徹底比較！新NISAで何が変わった？
2024年1月1日 に旧NISAから新NISAに変わりました。旧NISAとの違いは下記の通りです。
| 比較項目 | 旧NISA | 新NISA | |
|---|---|---|---|
| 年間非課税投資枠 | ： | つみたてNISA：40万円 一般NISA：120万円 | 合計360万円（つみたて投資枠120万円＋成長投資枠240万円） |
| 非課税保有期間 | ： | つみたてNISAは20年 一般NISAは5年 | 無期限（保有期間の制限なし） |
| 制度の併用 | ： | つみたてNISAと一般NISAはどちらか一方のみ利用可能 | つみたて投資枠と成長投資枠が併用可能 |
| 非課税保有限度額（総枠） | ： | つみたてNISA800万円 一般NISA600万円 | 1,800万円（成長投資枠は1,200万円まで） |
| 売却後の投資枠の再利用 | ： | 投資枠の再利用不可 | 売却後、翌年以降に投資枠を再利用可能 |
| 口座開設期間 | ： | 2023年まで | 恒久化（終了期限なし） |
| 投資対象商品 | ： | つみたてNISAは一定基準の投資信託限定 一般NISAは株式や投信など | つみたて投資枠は一定基準の投資信託限定 成長投資枠は株式や投信など（一定除外あり） |
| 対象年齢 | ： | 20歳以上（ジュニアNISAは0〜19歳） | 18歳以上（ジュニアNISA終了） |
＜ポイント＞
- 新NISAは税制優遇の対象が拡大し、年間投資枠が大幅に増加
- 旧NISAでは「一般NISA」か「つみたてNISA」のどちらか一方しか選べませんでしたが、新NISAは両方同時に使えます
- 保有期間が無期限となり、長期保有がしやすくなったため、長期的な資産形成に適しています
- 売却した分の投資枠を翌年以降に再利用できる
- 未成年はNISA口座を開設することができない
2026年度にNISA制度が神改定！？
2026年度にはNISA制度にいくつかの改正が予定されており、主に以下のポイントが挙げられています。
- 未成年者（18歳未満）もつみたて投資枠を利用できることが検討されています。これにより子ども名義での非課税投資が可能になります。
- 対象商品の拡充が検討されており、低リスクの債券投資信託や毎月分配型の投資信託など、より幅広い商品が非課税対象になる可能性があります。
- 投資商品の入れ替え（スイッチング）をしやすくするために、売却した分の非課税投資枠が「即時復活」する仕組みの導入が予定されています。現在は翌年まで枠が復活しないため、これが実現すればより柔軟な運用が可能になります。
- 高齢者向け（65歳以上）には、資産活用を促すため対象商品の拡充（毎月分配型投信など）が検討されています。
これらの改正はまだ要望段階であり、年度中の法案化を経て最終決定されるため、内容に変更が生じる可能性があります。
まとめ
NISAとは「少額投資非課税制度」のことです。株や投資信託などをNISA口座で運用すると、売却益や配当の税金が非課税になります。
2024年からは新制度「新NISA」が始まり、年間360万円、生涯で最大1800万円まで投資できるようになりました。これにより、より多くの人が長期的に資産形成を行いやすくなっています。現在は18歳以上が対象ですが、2026年度には未成年も非課税で投資できるよう制度改定が検討されており、今後ますます使いやすい仕組みへ進化していく見込みです。
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