
新NISAを切り崩すのは抵抗がある。どのタイミングで取り崩せばいい?
誰しもが出口戦略について考える時が来ます。新NISAでの資産運用は、積み立てるだけでなく「どう取り崩すか」も重要です。
老後資金やセミリタイアを見据えた出口戦略を立てることで、非課税効果を最大限に活かせます。4%ルールなどの取り崩し法を理解し、長期的に安心して使える資産計画を考えていきましょう。
- 4%取り崩しで資産減少を低減
- 4%ルールには「定額取り崩し」「定率取り崩し」の2種類がある
- 定額取り崩しは毎年一定額を取り崩す方法
- 定率取り崩しは資産残高に応じて取り崩す方法
2つの取り崩し戦略
インデックス投資の取り崩し方法として4%ルールがあります。この4%ルールとは「毎年資産運用額の約4%を切り崩していけば、30年以上が経過しても資産がなくなる可能性は非常に低い」という内容です。
この4%ルールには下記の2種類があります。
- 定額取り崩し
- 定率取り崩し
2つの取り崩し方法について詳しく紹介していきます。
“定額”取り崩し とは?
4%で切り崩していくと25年で資産がゼロになりますが、「トリニティ・スタディ」という研究結果から「引退時の資産残高」×4%を定額で取り崩していくと30年後に資産が95%の確率で残っているという取り崩し方法です。しかも、資産残高が減るどころか増える研究結果もあります。
例)65歳で新NISAを満額(1,800万円)投資できた場合の取り崩し額
1年目 :1,800万円 × 4% = 72万円
2年目 :1,800万円 × 4% = 72万円
3年目以降:1,800万円 × 4% = 72万円
新NISAの満額(1,800万円)時は72万円を定額で取り崩し続ける方法です。
“定率”取り崩し とは?
名著「ウォール街のランダム・ウォーカー」で紹介されている「毎年の資産残高 ×4%」を定率で取り崩す方法です。暴落相場時は取り崩し額を控えるなど調整をすることでさらに資産を長期で保有することが可能になります。
例)65歳で新NISAを満額(1,800万円)投資できた場合の取り崩し額
1年目 : 1,800万円 × 4% = 72万円
2年目 :「資産残高」 × 4% = 取り崩し額
3年目以降:「資産残高」 × 4% = 取り崩し額
毎年の決まった時期に現在の資産残高から4%を取り崩し続ける方法です。
毎年4%増えるので減らない!?
4%ルールで取り崩すと資産はすぐに枯渇してしまいますが、資産運用をしながら取り崩すことで資産がなくなる可能性が低くなります。
まず、2つの取り崩し方法の前提として、株式50%:債券50%(米国株S&P500:米国社債のインデックスファンド)に投資していることです。
株式の平均リターンは7%、債券の平均リターンは4% なので合計期待リターンは5.5%になります。
インフレ率を1.5%と想定して実質リターンは4%になります。そのため毎年4%増えるので4%ずつ取り崩しても資産がなくなる可能性が低くなります。
株式リターン 債券リターン 合計リターン
7% ー 4% = 5.5%
合計リターン インフレ率 実質リターン
5.5% ー 1.5% = 4%
4%ルールの落とし穴
4%ルールにはいくつか気を付けなくてはならない点があります。以下の3点に気を付けることで資産はより長持ちします。
- 為替リスク
・・・「米国株・米国債券」に投資しているため為替の影響を大きく受ける。 - インフレ率の上昇
・・・最近では2%~3%で推移しているため想定よりも高く見積もる必要がある。 - 暴落相場時の取り崩し
・・・暴落相場時は取り崩し額を控える。
まとめ
新NISAの出口戦略4%ルールについて解説しました。
4%ルールには、毎年一定額を取り崩す「定額取り崩し」と、資産残高に応じて取り崩す「定率取り崩し」の2つがあります。どちらも、長期的に資産を維持しながら安定した生活資金を確保するための考え方です。実践すれば、30年以上経っても資産が尽きるリスクを抑えられる可能性があります。将来の新NISA資産の取り崩しを考える際に、この4%ルールを参考にしてみてはいかがでしょうか。


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