
S&P500の構成銘柄や銘柄入れ替え頻度って?
S&P500は米国の500銘柄に分散投資されています。では実際にどのような銘柄に投資されているのでしょうか?構成銘柄と銘柄入れ替えについて詳しく解説していきます。
- 米国の約500社の株価をもとに算出された指数である
- 上位10銘柄だけで約35%を占める
- 年に4回銘柄入れ替え
- 2025年9月の銘柄変更
S&P500とは
S&P500とは、米国を代表する約500社の株価をもとに算出される株価指数です。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが算出・公表している指標で、米国株式市場全体の動向を測る「ベンチマーク(基準)」として世界中で利用されています。
日本からでも証券会社や銀行を通してS&P500に連動する指数に投資することができます。商品名は証券会社によって取り扱いが異なりますが、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」「楽天・S&P500インデックス・ファンド」などがあります。
S&P500は米国経済全体に分散投資できるため、投資家にとって非常に魅力的な投資先です。
上位構成銘柄
2025年5月時点の上位構成銘柄は下記の通りです。
銘柄 | ティッカー | 比率 |
---|---|---|
マイクロソフト | MSFT | 6.38% |
アップル | AAPL | 5.84% |
エヌビディア | NVDA | 5.46% |
アルファベット(クラスA) | GOOGL | 3.94% |
アマゾン・ドットコム | AMZN | 3.89% |
メタ・プラットフォームズ | META | 2.96% |
バークシャー・ハサウェイ | BRK.B | 2.17% |
ブロードコム | AVGO | 1.86% |
テスラ | TSLA | 1.78% |
ウォルマート | WMT | 1.56% |
引用:マネックス証券
上位10銘柄の合計比率は約35%を占めています。構成銘柄上位は米国の有名企業ばかりで、GAFAと呼ばれるGoogle、Apple、Facebook(現Meta)、Amazonの4社の米国IT企業が多くを占めています。
構成銘柄更新頻度
四半期ごと(年4回、3月・6月・9月・12月)に定期的な見直し・検討されています。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスの委員会が構成銘柄の入れ替えを決定します。入れ替えは、市場価値・流動性・業績安定性など数多くの基準をもとに総合的に判断されます。合併や破産、特別な企業イベント発生時は「随時」入れ替えになることもあります。
銘柄変更
S&P500の銘柄変更は、「発表日」と「実行日(発効日)」が明確に決まっており、発表から1〜2週間後の特定営業日(多くは月曜の取引開始前)に実際に銘柄が入れ替わります。
2025年9月5日にS&P500の銘柄変更が発表されました。実際に入れ替わるのは2025年9月22 日です。入れ替わった銘柄は下記の通りです。
- 追加銘柄
- AppLovin(APP)
- Robinhood Markets(HOOD)
- Emcor Group(EME)
- 除外銘柄
- MarketAxess Holding(MKTX)
- Caesars Entertainment(CZR)
- Emphase Energy(ENPH)
※()内はティッカー
引用:S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス、S&P 500®の構成銘柄の変更を発表
まとめ
今回はS&P500の構成銘柄と銘柄入れ替えについて解説しました。
S&P500は米国全体に投資できるインデックス投資です。500銘柄に分散されているように見えますが、実際はマイクロソフト、アップル、エヌビディア、グーグル、アマゾンなど数社が大きな割合を占めます。銘柄は四半期ごとに見直され、常により良いものに自動的に入れ替わります。
米国は世界の中心的な役割を果たしています。今後も米国一強が続くと思う方はS&P500のインデックス投資をしてみてはいかがでしょうか。
本日の内容は私個人的な考えをまとめた内容です。投資成果を保証するものではありません。
損失を被る可能性もあります。最終的な投資判断はご自身でなさってください。
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