
S&P500に投資したらどのくらい増えるの?
S&P500はインデックス投資として売り上げランキングが常に上位に位置付けられています。そのS&P500に投資することでどのくらい増やすことができるのでしょうか?
本記事では100万円を10年間投資した場合をシュミレーションし、過去実績からのトータルリターンについて詳しく解説していきます。
- 10年間の投資で5倍の可能性もある
- 過去10年間のトータルリターンは15%越え、33年間では10%越え
- 下落局面は必ず来るが、右肩上がりを信じ長期投資を
本記事を書いた2025年9月21日を基準日とした内容です。
10年前に100万円を投資していたら500万円!?
過去10年間(2015年~2025年)の年平均トータルリターンは17.47%です。100万円を年平均トータルリターンで計算すると10年後には500万円に達します。
過去10年間の間には2000年のコロナ流行、2022年のロシアによるウクライナ進行、2025年のトランプ関税など短期的に下落局面があります。ですが、長期的に見ると右肩上がりとなり米国経済が成長し続けていることが分かります。
保有期間別リターンの実績(1年 vs 3年 vs 5年 vs 10年)
保有期間別のトータルリターン(1年、3年、5年、10年)は以下の通りです。
運用期間 | トータルリターン |
---|---|
1年 | 22.27% |
3年 | 22.63% |
5年 | 25.12% |
10年 | 17.47% |
最近の米国企業の業績は好調なこともあり、どの期間をみてもトータルリターンは15%を超えています。これだけの長期期間で15%を超えるインデックス投資は他に類はないでしょう。
1992年からの33年間チャート
S&P500指数の算出は1957年から始まりました。今回は1992年から2025年までの33年間のS&P500チャート(米国建て)をご紹介します。
33年間の年平均トータルリターンは10.65%と長期にわたり高いリターンを記録しています。チャートを見ると所々に下落局面はあるが、長期的に見れば継続して右肩上がりを続けています。
暴落から回復までの道のり
今までの記事からS&P500は長期的に右肩上がりであることが分かりました。ですが、下落している年も複数あります。
今回は暴落から元の値まで回復するのにどのくらいの期間かかったのか解説していきます。
暴落した年 | 理由 | 最大下落率 | 回復に要した日数 |
---|---|---|---|
2000-2002年 | ITバブル崩壊 | 約 44.8% | 約 74か月 |
2008年 | リーマンショック | 約 45.2% | 約 36か月 |
2020年 | コロナショック | 約 19.6% | 約 6か月 |
2022年 | ロシアによるウクライナ進行 | 約 20.2% | 約 16か月 |
大きな下落の時は元の値に戻ってくるのに3年以上かかっています。実際に下落している年で投資をしている場合は「いつまで下落が続くのだろう」と不安になり、売却を考えてしまいますが長期的に見ると戻ってきますので売却せずに淡々と積み立て投資をしていきましょう。
まとめ
今回はS&P500に10年間投資したどうなるのか。また、トータルリターンについて解説しました。
S&P500の過去10年間のトータルリターンは 15%超、さらに過去33年間でも 10%超 という高い数字を記録しています。直近の成績だけを見ると「ずっと右肩上がりで伸び続けるのでは?」と思いたくなりますが、そう簡単な話ではありません。
株式市場には必ず 下落局面 が訪れます。むしろ、調子が良すぎる今だからこそ「永遠に続くことはない」と冷静に考える必要があります。
大切なのは短期的な上げ下げに一喜一憂することではなく、長期投資を続けること。時間を味方につけることでリスクを抑え、最終的なリターンを最大化することができます。
本日の内容は私個人的な考えをまとめた内容です。投資成果を保証するものではありません。
損失を被る可能性もあります。最終的な投資判断はご自身でなさってください。
コメント